壁のリフォーム

某テレビ番組の影響もあるのか、最近はリフォームといっても、ビフォーアフター的な劇的変貌を狙ったものが多くなっています。中でも一番手っ取り早く、価格もさほどかからず作業を行うという点では、壁のリフォームが一番容易にビフォーアフターを実現させてくれるのではないでしょうか。

その作業メニューは多岐に亘ります。クロス、珪藻土、エコカラット(タイルの一種)、木質系(羽目板、単板化粧合板、プリント合板)、ペイント系などです。作業的に一番容易なのは下がクロスという場合でしょう。貼り替えるのは紙でもナイロンでも思いのまま、最近では珪藻土風のクロスも多く出回っています。対して作業的にやや時間を要するのが、木の上にクロスという場合やクロスから羽目板に替えるという場合、クロスをはがして石膏ボードの上にペイントするといった場合などです。

木の壁の上にクロス貼りをするという場合は、凸凹の下地処理をして平滑にした上でクロスを貼らなければなりません。その他、薄いベニヤを貼ってその上からクロスを貼るという方法もあります。いずれにしても、目地が入っている羽目板の場合、普通の貼り替え代に下地調整代がプラスされます。クロスから羽目板に変更という場合は、石膏ボードは釘打ちが出来ないため、普通は現実的ではありません。しかしながら、強度は落ちますが、接着剤を使用する方法であれば出来ないことはないでしょう。

以上は簡易的な方法で価格もかからない作業なのですが、木質から石膏ボードあるいはその逆となりますと、下地本体を撤去するという作業となり、より本格的な改築ということになります。

難易度の高いリフォームの例となると、壁にアクアリウムを埋め込むなんていうリフォームも最近では増えています。ただし、こういった大掛かりなものになると、建築士だけでなく、こちらのようなアクアリウム水槽設置の専門業者も巻き込んで設計が必要にあります。どうしても水槽のメンテナンスが必要になるため、そこまで考える必要があります。飼育する魚の種類によっても専門家から様々なアイデアをもらうことができますので、そのような大掛かりなリフォームであれば必ず専門家に相談するようにしましょう。